こんにちは、eyecoです。
インパクトを記憶するコレクション
好きを集める、好きコレクション。
1つ前の記事では、ヴィジュアルから入るアプローチを書き散らかしました。
“目でシャッターを切る” なんて表現がありますが、見たままのインパクトを脳に伝達する視覚は、自覚するよりも早く、ダイレクトに感覚を揺さぶります。まさに、「Don’t think, feel」なのですよね。言葉にしなくていい、感じたまま、それも、「良いなあ」とポジティブな方向に作用したら、それをキャッチして集めていく。
わけもなく、ワクワク。眺めるだけで、うれしくなる。
写真、映像、まんまそれ、というヴィジュアルは、集めるだけでインパクトが増大するので、コラージュはワクワクの給油所のようになります。疲れたら、眺める、目から吸収するエナジードリンクさながらに。わたしが作るヴィジョンマップもヴィジュアルを切り貼りしますが、これは、コラージュのような癒やし目的ではなく、潜在意識下にある願望などを引っ張り出していくものだから、役割が違います。
だから、コラージュはコラージュ、ヴィジョンマップはヴィジョンマップで、それぞれ方向性が違うから、目的に合わせて作り分けるのです。
言葉で思考を深めていく
一方で、よくやっているのは ”言葉のコレクション” です。誰かが言った、何かで読んだ、ふと思い浮かんだ、過去の自分が放ったことを今一度胸に刻みたくなった、など、そんなような理由で、いろんな言葉を手帳やノートに書き留めています。
わたし自身は、やはり、「言葉」を追いかけてしまう習性があり、言葉から思考を深めていくことが好きなんだろうなと思います。これ、実は、自覚なかったんですけど、あるときに、人から指摘されてハッとしたことです。そうか、わたしは、思考を深める習性があるのか、と。
多角的視点から可能性を模索し、最も適した答えを導き出していくことに力を注ぐので、いいことではある一方で、たやすく答えが出なかったり、全方向に迷える障害があったりすると、いつまでも考えあぐねて自問自答の深い森にこもり、隠者状態に陥る危うさもある。外ではなく内に答えを求め出すと、先走って自己解決しようと脳がものすごいスピードでフル回転し、結果、まわりを置いていきぼりにすることもしばしば。これは、全部、【数秘9】の特徴でもありますね、、、
すきノートとの出会いと実践
そんなこんなで、思考を深めることが得意な【9】の方は特に、”言葉からのアプローチ” が有効です。
わたしは、2021年に手帳の使い方を紹介する本(『書くだけでラクになる自分を動かす手帳術』主婦の友社刊)で、いろいろな方の手帳とのおつきあいを取材しましたが、その中で、文筆家の甲斐みのりさんが考案、実践されていた「すきノート」に強く惹かれました。
他人の好意ではなく、自分の「すき」を見つけて、一つひとつ言葉で残していく。まわりを見渡して、目にとまった「いいなあ」を文字に変換し、自分だけのノートに一つひとつ刻んでいくことで、自分を肯定していく作業は、とても尊いことのように感じます。時間をかけて、ノートに書き残していく「すき」が、一つずつ栄養になって心身にしみわたり、すうっと穏やかになる感覚とともに、「もっとないかな?ほかにもあるんじゃないかな?」と、滞っていた気持ちが、前へ、前へと動き出すからです。
ペン先があぶり出す言葉の面白さ
自分がすきなもの、すきなことって、わかっているようで案外わかっていない。そんなことも炙り出されていく面白さが、この「すきノート」にはあります。
短い言葉で、それこそ、「ラーメン」、「犬」などそのものズバリな単語だけを並べていってもいいですが、わたしは書き連ねているうちに、「アイスの一口目」とか「ヨーロッパの夏の夜」なんて、だんだん限定的な言葉も出てくるようになりました。
さらに、「われを忘れて書き散らかしている瞬間」、「予定のない雨の日」、「ぼんやり思考が止まる数秒」など、思ってもみなかった言葉が飛び出してくることもあって、書いたそばからつい笑ってしまいます。