こんにちは、eyecoです。
皆さんは、スナップえんどうって好きですか?
わたしはこれ、たまらなく好きです。
サクッとした歯応えと、プリプリした豆の食感、みずみずしい味わいに手が止まらなくなってしまいます。
普通のえんどうまめや絹さやには、そんなに食指は動かないんですが、スナップえんどうは別格で。旬になると、いそいそと買い込んでしまう、そんな食材の一つです。
春が旬のえんどうまめ
さて、そのスナップえんどう。これまでは栄養価やからだの作用なんかこれっぽっちも気にせずに放り込んでいましたが、今のわたしは、漢方薬膳を学ぶ身。先日、ようやく漢方養生指導士認定試験(薬日本堂)の初級をパスしたばかりというベイビーステップながらも、もともとこっち方面の興味や好奇心が強いせいか、学び始めてからは素材についてあれこれ深掘りしちゃうクセがすっかりついてしまいました。
ざっくりしたところでいえば、漢方薬膳の観点からみると、スナップえんどうの栄養価やからだへの作用は、えんどうまめと類似しているようなのですね。
えんどうまめの作用
・脾と胃の働きを高め、消化吸収をよくしてエネルギーを補う
・体の中の湿気を取り、むくみ解消、嘔吐、下痢改善
・解毒作用があり、吹き出物や熱を持つ湿疹(腫れ物、ジュクジュク湿疹)に働きかける
また、ビタミン、ミネラルのバランスがいいえんどうまめ。メチオニンという成分が血中コレステロール値を下げたり、抗うつに作用することも期待されているようです。
スナップえんどうのいいところ
○手間要らず!ズボラに最適
サッとお湯で湯がくだけで一品になります。茹で時間も短いし、茹でた後は調味料を振りかけたりつけたりしてパクッといけるからいい。
◯鮮やかで映える!美味しそうに見える
みずみずしく鮮やかなグリーンは、料理をパッと華やかにしてくれます。パスタやサラダ、ごはんに混ぜても美しいし、春らしさを演出するのにもってこい。
わんこ薬膳にも応用できる
豆類はわんこにもいいのですが、アレルギーなどがなければ、茹でたスナップえんどう(注:塩茹でしない)を刻んでフードに混ぜてもいいですね。わたしは、豆の部分ではなくてさやの部分を少し刻んであげましたが、ウディは喜んでむしゃむしゃ。
「芽吹く」春は “毒出し隊長” の【肝】に負担がかかりやすい
春は、気候がよくなり気温も上昇するので、土中にあった植物が芽吹いたり、虫や動物がガサゴソ動き出したりと、いろんなものが「芽吹く・出てくる(表面化する)」季節です。生命力に満ち、生長・発育の時期なので、のびやかに過ごすことが良いとされますが、同時に【肝】がたかぶりやすい時でもあるんですね。
【肝】が弱ると、自律神経が乱れます。イライラしたり、不眠やめまいなど起こったり、目や爪にトラブルが出るので注視! 解毒(デトックス)も盛んになる春は、【肝】に負担がかかりやすいので、ケアが必要。
目の充血、頭痛、肩こりなど上半身に不調が現れやすい春、血圧上昇にも注意したいですね。
かろやかに血を増やして排出して
毒出しが盛んになり、精神的にもザワザワするし体もうずうず活動的になる春なので、それを担う【肝】をサポートしてあげることが必要。そのためにも、血を増やし、代謝をよくして、からだの中もかろやかに、スムーズに流れるようにしたいところです。
これは、わんこ薬膳で習ったのですが、小松菜やにんじんは春にぴったりな “かろやか食材” 。わんこにもいいということは、当然、人間にもいいでしょう、ということでこの春、わが家では、この2トップ食材に躍り出ました、小松菜とにんじん。