ノート

さらば、青春

こんにちは、ノート研究ライターeyecoです。

 

始まりましたね、3月。今月も、ちびちびと整えを。
2月に踏みとどまったもの、手をつけられなかったものを見返して、「よっこいしょ」しようかな。

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2020年ダンシャリスト、ちびちび更新中

2月、ついに書くところまではできた、「冷蔵庫の中のフィルムたち」。これは、前の家にいた時から、ずっとずっと持ち続けていたもの。前の冷蔵庫は大きかったので、「幅取ってるな」という気はしなかったけれど、引っ越して、小さな冷蔵庫になったら、結構これが幅を取るのです。まるで置き石のように、冷蔵庫の奥に鎮座する、フィルムたちよ。。。。

 

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これ、モノクロとカラーのフィルムたち

わたしは、写真が好きで20代の頃はフィルムの一眼レフを持ち歩き、酢酸臭い暗室でひたひたとフィルム現像や印画紙に焼く作業なんかも楽しんでいた時期が。。。。ありました。あちこち行って、いろいろ撮って、仲間もできて、楽しかった青春時代のアイテムみたいなもの、なのかもしれません。大学で受けた写真史の授業が面白くて、「その世界がみたい!」と、勢いで海外に行ってしまったくらい、熱に浮かされてた笑

 

そこから、今でも尊敬する、大好きな針穴写真家の田所美惠子さんの作品に出合い、「ナンダコレハ」というくらい衝撃を受けたのが、ピンホール写真の世界。カメラじゃない、”黒く塗った暗箱に光を集めて写真を撮る”という、不思議な写真。時間がゆっくりと流れる様子が写真に描かれている美しさ、究極のアナログが紡ぐ世界に魅了されて、針穴写真に没頭したわたし。ちょうど30歳になるかならないか、すっかりいい大人になった頃からずっとのめり込んでいた、第2の青春。トイカメラを改造して、ピンホール写真を撮れるようにしたり、空き缶からカメラ作ったり。でも、カメラよりも撮ったり、焼いたりするのが好きだったから、あれこれ撮りましたよーふふふ。

 

ひとしきり夢中になり、展示会に参加したりしていましたが、ここ何年も遠ざかってしまっていた、針穴活動。たくさんのカメラを並べた棚、冷蔵庫にはフィルム、その気になればまた撮れる、いつでもできる、そう思いながら、何年が過ぎただろう。

冷蔵庫を開けるたびに、未使用のフィルムが切なそうにじっとこっちを見てくるのに、わたしは、封を開けられずにいて。もう、はるか昔に使用期限が切れていても、ずっと捨てられないで保管だけされているフィルムたちよ。

 

これを捨てるのは、ちょっと辛いなぁ。
そう思って見ないふりをしていたところもあるんだけど、

 

「いまのわたしに必要なものかどうか」

 

という観点で、冷静に、グーーーーッと天井からじぶんを見下ろすようにして見たときに、踏ん切りがついて、ようやく。時間かかったけど、ようやく。

何よりもわたしは、過去にとどまることよりも、未来に進みたい。
いまはそういう思いだし、未来のわたしがまた必要だと感じたときに、改めて買ってもいい。そのときにフィルムが消滅していたとしても、おそらく後悔はしないだろう。だいたい、わたしは、ものへの執着が強いほうではないから。

 

でも、だからといって、カメラはダメだ。まだ手放せない。
カメラは、まだダメだ。
これは「必要かどうか」で判断するものではない、というのがじぶんでもわかっている。これをいま、手放したら、きっとこころが空っぽになる。
でも、数年後にはまた変わるかもしれない、気持ちも、状況も。

 

整えるって、なんでもかんでも捨てたり手放せばいいというものではないなぁと。
ちびちびやりながら、そんなふうに思う。
ほんとうに大事なものを見極めて、確認する作業なんだ、と、改めて、じんわり。

eyeco